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第6章188話:選手入場
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―――最終章・第6章―――
午後13時。
控え室。
いよいよ、決勝戦が始まる時間だ。
ルミは、立ち上がって、控え室を出る。
廊下を歩いていくと、選手入場口の前に、袴姿の女性が立っていた。
チサトンである。
「いよいよ決勝やな」
声をかけてきた。
ルミは答える。
「……はい」
「あんたのことは、メイが敗れたあとからずっと注目してたで。めちゃくちゃ強いやんか。こんな新人がおったなんて、知らんかったわ」
「えっと……恐縮です」
「決勝は、正々堂々、勝負や。よろしくな」
チサトンが握手の手を差し出してくる。
ルミは、その手を握り返した。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「うん! ほな、いこか!」
互いに手を離す。
チサトンが、選手入場口を歩いていった。
その後に続くように、ルミも入場口を通過していく。
会場に入る。
その瞬間、爆発するような歓声が炸裂した。
鳴り止まぬ拍手。
喝采。
フラッシュを焚く報道関係者たち。
その中を悠々と歩いていくチサトン。
ルミも、静かに歩く。
やがて二人はステージの上にあがった。
――――――――――
おしらせ:
この188話より最終章が始まりますが、
最終章には主人公の苦戦展開が含まれます。
チサトンvsルミの激闘を描く最終章となりますので、
苦手な人はご注意ください。
午後13時。
控え室。
いよいよ、決勝戦が始まる時間だ。
ルミは、立ち上がって、控え室を出る。
廊下を歩いていくと、選手入場口の前に、袴姿の女性が立っていた。
チサトンである。
「いよいよ決勝やな」
声をかけてきた。
ルミは答える。
「……はい」
「あんたのことは、メイが敗れたあとからずっと注目してたで。めちゃくちゃ強いやんか。こんな新人がおったなんて、知らんかったわ」
「えっと……恐縮です」
「決勝は、正々堂々、勝負や。よろしくな」
チサトンが握手の手を差し出してくる。
ルミは、その手を握り返した。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「うん! ほな、いこか!」
互いに手を離す。
チサトンが、選手入場口を歩いていった。
その後に続くように、ルミも入場口を通過していく。
会場に入る。
その瞬間、爆発するような歓声が炸裂した。
鳴り止まぬ拍手。
喝采。
フラッシュを焚く報道関係者たち。
その中を悠々と歩いていくチサトン。
ルミも、静かに歩く。
やがて二人はステージの上にあがった。
――――――――――
おしらせ:
この188話より最終章が始まりますが、
最終章には主人公の苦戦展開が含まれます。
チサトンvsルミの激闘を描く最終章となりますので、
苦手な人はご注意ください。
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