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第5章177話:第2試合

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篠山メイが倒れている。

HP1は、あと一撃食らったら死ぬ……というほど危険ではないが。

そこそこ重傷を負った状態なので、放置しておいてはいけない。

救護班のスタッフたちがやってきて、担架で運んでいく。




ルミは拍手喝采を受けていた。

爆発するほどの祝福を受けながら、会場出口へ歩いていく。

しかし。

報道関係者たちが近づいてきて取り囲まれる。

「ルミ選手! おめでとうございます!」

「ルミ選手、一言お願いします!」

「ルミ選手! こちらにも顔を向けてください!」

さすがにテンパってしまった。

ルミは、手短に答え、逃げるように控え室へと向かうのだった。




大会は土・日・祝日の3日間に渡って行われる。

が、初日は32試合もあるため、1回戦のみだ。

ルミは1回戦を勝ち抜いたので、今日はもう試合はない。

このままホテルに戻ってもいいのだが……

少しだけ他選手たちの試合を観戦していくことにした。

ルミの控え室。

この部屋にいるのはルミだけである。

控え室にはモニター画面があり、そこに、ステージの様子が映し出されている。

間もなく第2試合が開始される。

『さあ、篠山メイ選手が敗退するという、とんでもない番狂わせがあった第1試合ですが、続く第2試合。勇戦を期待したいところですね!!』

『第2試合は、カザミ選手と青崎マキ選手の試合です!』

カザミ選手と青崎選手の顔写真が、ステージのスクリーンに映し出される。

カザミvs青崎マキというテロップ。

斧を持つカザミ選手。

ガントレットを身につけた青崎選手。

両者がステージ上でにらみ合う。
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