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第4章130話:投げ銭について
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と、そのときコトリは言った。
「あたし、ルミさんに5000円も投げ銭しちゃったよー! 早くバイト始めないと、金欠になっちゃう」
「……!」
そのときルミの顔が曇った。
本当に投げ銭したんだ、コトリさん……。
5000円。
社会人ならともかく、大学生からすると安くない金額である。
それをルミちゃんねるに投げるなんて。
やめるように言うべきか?
いや、でも、他人の推し活に水を差すのはご法度だ。
それは最悪、友人関係を壊してしまいかねない話になる。
けれど……
コトリは、そうとは知らず、友人にお金をプレゼントしているようなもの。
このまま正体を黙っていてもいいのか?
せめてコトリには、打ち明けておいたほうがいいかもしれない。
「あの……コトリさん?」
「ん、何?」
「今日、よければうちに遊びに来ませんか?」
「え! いいの?」
「はい。そうですね……午後の講義が終わったあとでも」
「うん、いくいく! じゃあ約束だよ!」
「はい」
コトリとマンションで遊ぶ約束をする。
もちろん「遊ぶ」というのは建前で、そのとき、正体を打ち明けるつもりだ。
4限終わり。
夕方。
ルミはコトリと一緒に、マンションの手前に辿りつく。
コトリがマンションを見上げて、感想を述べる。
「わぁ……綺麗なマンション。ここに住んでるんだね」
そうして中に入った。
エレベーターで11階へ。
1175号室の前まで来て、鍵を開ける。
「どうぞ。ここが私の部屋です」
「わぁ……! お邪魔しまーす!」
コトリが陽気に中に入っていく。
「あたし、ルミさんに5000円も投げ銭しちゃったよー! 早くバイト始めないと、金欠になっちゃう」
「……!」
そのときルミの顔が曇った。
本当に投げ銭したんだ、コトリさん……。
5000円。
社会人ならともかく、大学生からすると安くない金額である。
それをルミちゃんねるに投げるなんて。
やめるように言うべきか?
いや、でも、他人の推し活に水を差すのはご法度だ。
それは最悪、友人関係を壊してしまいかねない話になる。
けれど……
コトリは、そうとは知らず、友人にお金をプレゼントしているようなもの。
このまま正体を黙っていてもいいのか?
せめてコトリには、打ち明けておいたほうがいいかもしれない。
「あの……コトリさん?」
「ん、何?」
「今日、よければうちに遊びに来ませんか?」
「え! いいの?」
「はい。そうですね……午後の講義が終わったあとでも」
「うん、いくいく! じゃあ約束だよ!」
「はい」
コトリとマンションで遊ぶ約束をする。
もちろん「遊ぶ」というのは建前で、そのとき、正体を打ち明けるつもりだ。
4限終わり。
夕方。
ルミはコトリと一緒に、マンションの手前に辿りつく。
コトリがマンションを見上げて、感想を述べる。
「わぁ……綺麗なマンション。ここに住んでるんだね」
そうして中に入った。
エレベーターで11階へ。
1175号室の前まで来て、鍵を開ける。
「どうぞ。ここが私の部屋です」
「わぁ……! お邪魔しまーす!」
コトリが陽気に中に入っていく。
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