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第3章121話:スキル石
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ルミはドロップアイテムを回収した。
そして。
祭壇の手前。
さっきまではなかった宝箱が出現していた。
赤く、豪壮な装飾がなされた宝箱だ。
ソロ特典。
魔王騎士を倒したときは瞬間移動のスキルが入っていた。
今度は何が入っているだろう?
と、そのとき、来花が声をかけてきた。
「ルミさん、お疲れ様」
「あ、来花さん」
「本当にすごい戦いだった。動画であなたの凄さは知っていたつもりだったけど、生で観ると、ぜんぜん違ったわ」
まっすぐな来花の賞賛。
ルミは照れてしまい、頭をかく。
「それは……ありがとうございます」
来花が宝箱を見つめた。
「ソロ特典、何が入っているかしらね?」
「まあ……便利なアイテムだったらいいんですけどね」
ルミはそう答えながら、宝箱の前に立つ。
蓋を開けた。
中に入っていたのは……
「……スキル石ね」
来花がつぶやく。
宝箱の中には、緑色の鉱石―――スキル石が入っていた。
魔王騎士のときと同じだ。
スキル石は、触れると情報が流れ込んでくる。
ルミは、スキル石に手を触れた。
◆◆◆
【超攻撃のスキル石】
次の攻撃だけ、攻撃力が1.5倍になる『超攻撃』が得られるスキル石。
1回使うと砕ける。
◆◆◆
ふむ……。
これは相当素晴らしいスキルではないだろうか?
次の攻撃だけ、という制約がついていても、是非とも習得したいスキルである。
ルミは、アイテムバッグに石を収めた。
そして。
祭壇の手前。
さっきまではなかった宝箱が出現していた。
赤く、豪壮な装飾がなされた宝箱だ。
ソロ特典。
魔王騎士を倒したときは瞬間移動のスキルが入っていた。
今度は何が入っているだろう?
と、そのとき、来花が声をかけてきた。
「ルミさん、お疲れ様」
「あ、来花さん」
「本当にすごい戦いだった。動画であなたの凄さは知っていたつもりだったけど、生で観ると、ぜんぜん違ったわ」
まっすぐな来花の賞賛。
ルミは照れてしまい、頭をかく。
「それは……ありがとうございます」
来花が宝箱を見つめた。
「ソロ特典、何が入っているかしらね?」
「まあ……便利なアイテムだったらいいんですけどね」
ルミはそう答えながら、宝箱の前に立つ。
蓋を開けた。
中に入っていたのは……
「……スキル石ね」
来花がつぶやく。
宝箱の中には、緑色の鉱石―――スキル石が入っていた。
魔王騎士のときと同じだ。
スキル石は、触れると情報が流れ込んでくる。
ルミは、スキル石に手を触れた。
◆◆◆
【超攻撃のスキル石】
次の攻撃だけ、攻撃力が1.5倍になる『超攻撃』が得られるスキル石。
1回使うと砕ける。
◆◆◆
ふむ……。
これは相当素晴らしいスキルではないだろうか?
次の攻撃だけ、という制約がついていても、是非とも習得したいスキルである。
ルミは、アイテムバッグに石を収めた。
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