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第3章108話:竜人兵
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「ちょ、ちょっと待って! 言葉が通じるなら、いろいろと聞きたいことがあるんだけど!」
来花がそう呼びかけた。
しかし、竜人王は厳かに告げる。
「話すことなど何もない。もし我に問いを投げかけたいと思うなら、まずは力を示し、我を下してみるがいい」
来花は歯噛みする。
人語を解する魔物などというのは、極めて貴重な存在だ。
できるだけ情報を引っ張り出したいのだが……この様子だと難しそうだ。
ルミは言う。
「竜人王と言いましたか。ではこの方たちは、王様の兵隊ということですね」
「そうだ。だが、一介の兵士というほど甘くはない。竜人は貴様ら人間どもに比べ、高い戦闘力を持つ。一人ひとりが歴戦の戦士だ。その強さを目に焼きつけ、存分に絶望するがいい」
「なるほど。では、とりあえず前の何人かを蹴散らしてみます」
ルミが駆ける。
あっという間に竜人兵の戦列まで迫った彼女は、手前にいた兵士を蹴り飛ばした。
「グガッ!!?」
続いて近くの兵をパンチでぶっ飛ばす。
そのとき背中から刃が迫った。
ルミをそれを軽々とかわし、カウンターのキックを腹へと叩き込んだ。
竜人兵がくずおれる。
しかし。
「つよい、ナ」
「ああ。だが耐えられなくはない攻撃ダ」
「数で押しつぶセ」
倒れた竜人兵が起き上がる。
ルミの攻撃も多大なダメージはあるはずだが、一撃で殺せるほどではない。
……なるほど。
そこらの雑魚ではないようだ。
来花がそう呼びかけた。
しかし、竜人王は厳かに告げる。
「話すことなど何もない。もし我に問いを投げかけたいと思うなら、まずは力を示し、我を下してみるがいい」
来花は歯噛みする。
人語を解する魔物などというのは、極めて貴重な存在だ。
できるだけ情報を引っ張り出したいのだが……この様子だと難しそうだ。
ルミは言う。
「竜人王と言いましたか。ではこの方たちは、王様の兵隊ということですね」
「そうだ。だが、一介の兵士というほど甘くはない。竜人は貴様ら人間どもに比べ、高い戦闘力を持つ。一人ひとりが歴戦の戦士だ。その強さを目に焼きつけ、存分に絶望するがいい」
「なるほど。では、とりあえず前の何人かを蹴散らしてみます」
ルミが駆ける。
あっという間に竜人兵の戦列まで迫った彼女は、手前にいた兵士を蹴り飛ばした。
「グガッ!!?」
続いて近くの兵をパンチでぶっ飛ばす。
そのとき背中から刃が迫った。
ルミをそれを軽々とかわし、カウンターのキックを腹へと叩き込んだ。
竜人兵がくずおれる。
しかし。
「つよい、ナ」
「ああ。だが耐えられなくはない攻撃ダ」
「数で押しつぶセ」
倒れた竜人兵が起き上がる。
ルミの攻撃も多大なダメージはあるはずだが、一撃で殺せるほどではない。
……なるほど。
そこらの雑魚ではないようだ。
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