配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章98話:謎解き

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しかし。

「え!?」

通路の入り口に魔法のバリアが張られていた。

通り抜けようとしても、バリアに阻まれて通れない。

まずい。

吊り天井が落ちて――――――

「あれ?」

上からくるはずの衝撃がやってこず、来花は首をかしげた。

天井を見上げる。

ルミは言った。

「途中で止まったようですね」

吊り天井は高さ12メートルぐらいの位置で制止していた。

なぜ落ちてこない?

助かった……?

いや、違う。

来花は即座に分析して言った。

「時間差で落ちてくるんだわ。落ちきる前に、この部屋を攻略する方法を考えないと!」

そう。

この部屋の課題は、恐らく、吊り天井が落下してくる前に、バリアを突破する方法を見つけ出すことだ。



……まあ、ルミの瞬間移動を使えば、バリアの向こうに通過できるのだが、すぐには思いつかなかった二人である。



来花は周囲を見渡す。

すると、さっきまではなかった台座が出現していた。

台座に文字が表示されている。

意味不明な文字だ。

これを解読することが、きっと部屋を突破する鍵になるのだろう。

ルミは台座を見て、眉をひそめた。

「これは……謎解き、ですか。こういうのは苦手なんですよね」

「大丈夫よ。あたしがなんとかするから」

ここでこそ活躍の場だ、とばかりに来花が意気込んだ。

さっそく台座を物色したり、思考を始める。
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