配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章97話:リスナーの評価

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リスナーたちは、来花は下層では役に立てないと思っていたが、この光景を見て、少し見直した。



『来花も結構やるじゃん』

『有能ツインテール!!』

『来花は空気になるかと思ってたけど、思ったより役に立ってんなwww』

『さっき転移に引っかかったから、念入りに罠チェックしてたな』

『隠し部屋を出るときに発動する罠ってwwww』

『下層の罠は鬼だなw』

『Aランクダンジョンはこんなもんだろ。敵もヤバイけど罠もヤバイ』



「終わったわ。さあ、今度こそいきましょうか」

「はい」

隠し部屋をあとにする。

二人は迷宮の奥へと進み始める。

通路はやはり一本道だ。

寄り道できるところはなく、ただただ定められた道を進んでいく。

通路にはところどころ罠があった。

それらを事前に見抜き、来花が解除していく。

やがて、二人はふたたび部屋に辿り着いた。

縦横40メートルぐらいの部屋である。

周囲を見渡しながら、中に入る。

部屋の真ん中あたりまで来たとき、ふと上を見上げた。

「ん……」

かなり高い天井だ。

20メートルぐらいの高さはあるだろうか?

いや、問題はそれよりも。

天井に何かある?

あれは……。

「吊り天井よ!!」

来花が叫んだ瞬間。

天井が勢いよくずり下がってきた。

部屋の大きさとほとんど同じサイズの吊り天井であり、部屋の中にいたら、回避する隙間がほとんどない。

このままじゃ潰される!!

来花はルミの手をつかんで、奥の通路へ駆け込もうとする。
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