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第2章51話:帰宅

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4限終わり。

ルミとコトリは帰路についた。

帰りに、カラオケボックスに寄る。

人気のポップスやアニソンやボーカロイドを歌う。

意外なことにコトリは洋楽が好きで、よく歌っていた。

発音が綺麗だった。

英会話教室にずっと通っていたらしい。

19時になったあたりでカラオケボックスを出る。

そのあと、交差点の角にあるファミレスに寄って夕食を食べる。

ここで他愛も無い話に雑談を咲かした。

おかげでコトリのことをいろいろ知れた。

コトリは【探索者学部・魔法学科】の所属であること。

回復・補助魔法に特化した魔法使いであること。

大学には実家からの通いであること。

逆にこちらも自分のことを話す。

自分は剣術学科の所属であること。

下宿先のマンションで暮らしており、実家は道場だったこと。

……さすがにルミちゃんねるのことは話さなかったが。

「あ、そうだ。連絡先交換しておこうよ」

コトリにそう言われ、ルミはうなずく。

携帯を取り出し、メッセンジャーアプリのIDや連絡先を交換した。

そうして20時になり。

ファミレスを出る。

途中まで一緒だったが、住宅街の入り口で別れることになった。

「今日は楽しかったよ~。ルミちゃんと友達になれてよかった」

「私もコトリさんと仲良くなれてよかったです」

「ふふ。それじゃ、また明日ね!」

「はい。また明日」

手を振って別れる。

コトリは大通りをまっすぐ向こうに歩いていく。

ルミは大通りの横道に入って住宅街へ。

まっすぐ歩いて、曲がり角にあるマンションにたどり着く。

「友達ができて、よかった」

ルミはそうつぶやく。

大学生活は、幸先不安なところもあったけれど、コトリと一緒なら上手くやっていけそうだと、ルミは感じるのだった。
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