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第2章37話:推し
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ルミが座ったのは中央中段あたりのテーブルだった。
そのとき、前のテーブルに座っていた女子大生たちの話し声が聞こえてくる。
二人組であり、一人がボブカット、一人がロングヘアだった。
ボブカット女性が言う。
「ねえねえ、ルミの配信見た?」
「……!!?」
ルミの心臓が跳ねる。
ルミの配信……!?
それって……
「見た見た! マジで面白かったよね。星石拾ったとことか、壁パンチしたところとかさ!」
ロングヘア女性が応じる。
星石……壁パンチ……
(わ、私のことですね……ううぅ)
世にたくさんいるであろう、どこぞのルミさんの話かとも思ったが、そんなことはなかった。
まさか自分の動画の話題がこんな近くでされるとは思っていなかったので、ルミはビクビクする。
ボブカット女性が言った。
「壁パンチは最高だったよね。あのときあたし即効でチャンネル登録したわ」
ありがとうございます……!
でも正体を隠してるので、言葉に出して感謝を言えません。すみません。
「私も推しになっちゃったわ。あんな攻略できる人、他にいないしね」
うわああああああああああ!
お、推しだなんて、そんな……そんな……っ
とても恐れ多いです! ありがとうございます!!
ロングヘア女性が言った。
「でも、ルミっていったいどんな人なんだろうね? 全然情報あがってないよね」
「高ランクの探索者なんじゃないかな?」
いえ……高ランクではありません。
「実は学生だったりして?」
ボブカット女性が言う。
ロングへア女性が答える。
「いやー、まさか。普通に社会人でしょ」
いえ、そのまさかなんです。
というか、あなたたちの後ろにいますよ。本人。
「次の配信楽しみだよね」
「ねー」
そんなことを語り合う二人。
あまりに嬉しい発言で、ルミは感激したが、それを表に出さないように気を付けた。
そのとき、前のテーブルに座っていた女子大生たちの話し声が聞こえてくる。
二人組であり、一人がボブカット、一人がロングヘアだった。
ボブカット女性が言う。
「ねえねえ、ルミの配信見た?」
「……!!?」
ルミの心臓が跳ねる。
ルミの配信……!?
それって……
「見た見た! マジで面白かったよね。星石拾ったとことか、壁パンチしたところとかさ!」
ロングヘア女性が応じる。
星石……壁パンチ……
(わ、私のことですね……ううぅ)
世にたくさんいるであろう、どこぞのルミさんの話かとも思ったが、そんなことはなかった。
まさか自分の動画の話題がこんな近くでされるとは思っていなかったので、ルミはビクビクする。
ボブカット女性が言った。
「壁パンチは最高だったよね。あのときあたし即効でチャンネル登録したわ」
ありがとうございます……!
でも正体を隠してるので、言葉に出して感謝を言えません。すみません。
「私も推しになっちゃったわ。あんな攻略できる人、他にいないしね」
うわああああああああああ!
お、推しだなんて、そんな……そんな……っ
とても恐れ多いです! ありがとうございます!!
ロングヘア女性が言った。
「でも、ルミっていったいどんな人なんだろうね? 全然情報あがってないよね」
「高ランクの探索者なんじゃないかな?」
いえ……高ランクではありません。
「実は学生だったりして?」
ボブカット女性が言う。
ロングへア女性が答える。
「いやー、まさか。普通に社会人でしょ」
いえ、そのまさかなんです。
というか、あなたたちの後ろにいますよ。本人。
「次の配信楽しみだよね」
「ねー」
そんなことを語り合う二人。
あまりに嬉しい発言で、ルミは感激したが、それを表に出さないように気を付けた。
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