21 / 250
第1章21話:大部屋制圧
しおりを挟む
さて、大量のドラゴンウルフにエンカウントするという、常人なら発狂するような状況であるが――――
ルミは余裕の微笑みを浮かべていた。
「まあ、邪魔になるなら叩くまでですね」
次の瞬間、彼女は一番近くにいたドラゴンウルフを殴り飛ばした。
さらに続けざまに二匹目を蹴り殺す。
楽々とドラゴンウルフを蹴散らしながら、敵中深くまで入り込んでいくルミ。
「グルルルルウッ!!」
そのときドラゴンウルフたちがブレスを吐こうとした。
ルミは告げる。
「ブレス攻撃? いいんですか? 味方に当たってしまいますよ?」
これだけ密集した状態で、ドラゴンブレスを吐いたら、他のドラゴンウルフに当たってしまうのは確実だ。
ルミの言葉を理解したのか、あるいは自身で思い至ったか、ドラゴンウルフたちは苛立ちを含んだ様子でブレスを諦めた。
そこからはもう、乱戦である。
いや、これを戦闘と呼んでいいのだろうか?
ほとんどルミが一方的に、ドラゴンウルフを蹂躙しているだけだ。
ドラゴンウルフにとっては悪夢のような光景だっただろう。
たった一人の敵を止められない。
それどころか、圧倒され、次々と仲間がやられていく。
知性のない獣ですら、自分の置かれた立場というものを理解しただろう。
半分ぐらい死んだあたりで、戦場から逃亡するドラゴンウルフも出始めた。
同接60万にさしかかろうとしていたリスナーたちも、大盛り上がりである。
『ルミやべえwwww』
『とんでもない配信だな』
『ドラゴンウルフ湧きすぎやろwwww』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
『かつて存在したことがない光景w』
『ドラゴンウルフを相手に大乱闘wwwwwww』
『最後の最後で祭りやんけwwwwwww』
『こんな状況、普通なら絶望するのに……』
『雑魚がどれだけいても、ルミの敵にはならんwwww』
『ドラゴンウルフの群れを圧倒!?wwwww』
『蹂躙してて草』
『ここ大部屋だったっけ? なんか地形変わってない?』
『剣使えよw』
『素手で殴り殺すという手加減wwwww』
『この配信主、やりたい放題やなw』
『いけええええええええええええ! ぶっ潰せえええええええええええええwww』
まるでお祭りのような時間が過ぎ去っていく。
ルミは余裕の微笑みを浮かべていた。
「まあ、邪魔になるなら叩くまでですね」
次の瞬間、彼女は一番近くにいたドラゴンウルフを殴り飛ばした。
さらに続けざまに二匹目を蹴り殺す。
楽々とドラゴンウルフを蹴散らしながら、敵中深くまで入り込んでいくルミ。
「グルルルルウッ!!」
そのときドラゴンウルフたちがブレスを吐こうとした。
ルミは告げる。
「ブレス攻撃? いいんですか? 味方に当たってしまいますよ?」
これだけ密集した状態で、ドラゴンブレスを吐いたら、他のドラゴンウルフに当たってしまうのは確実だ。
ルミの言葉を理解したのか、あるいは自身で思い至ったか、ドラゴンウルフたちは苛立ちを含んだ様子でブレスを諦めた。
そこからはもう、乱戦である。
いや、これを戦闘と呼んでいいのだろうか?
ほとんどルミが一方的に、ドラゴンウルフを蹂躙しているだけだ。
ドラゴンウルフにとっては悪夢のような光景だっただろう。
たった一人の敵を止められない。
それどころか、圧倒され、次々と仲間がやられていく。
知性のない獣ですら、自分の置かれた立場というものを理解しただろう。
半分ぐらい死んだあたりで、戦場から逃亡するドラゴンウルフも出始めた。
同接60万にさしかかろうとしていたリスナーたちも、大盛り上がりである。
『ルミやべえwwww』
『とんでもない配信だな』
『ドラゴンウルフ湧きすぎやろwwww』
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
『かつて存在したことがない光景w』
『ドラゴンウルフを相手に大乱闘wwwwwww』
『最後の最後で祭りやんけwwwwwww』
『こんな状況、普通なら絶望するのに……』
『雑魚がどれだけいても、ルミの敵にはならんwwww』
『ドラゴンウルフの群れを圧倒!?wwwww』
『蹂躙してて草』
『ここ大部屋だったっけ? なんか地形変わってない?』
『剣使えよw』
『素手で殴り殺すという手加減wwwww』
『この配信主、やりたい放題やなw』
『いけええええええええええええ! ぶっ潰せえええええええええええええwww』
まるでお祭りのような時間が過ぎ去っていく。
60
お気に入りに追加
516
あなたにおすすめの小説

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる