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第8章519話:王都の騒乱12

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お知らせ:

ジルガーンの身長を10メートルとしていましたが、5メートルへと修正しました。
―――――――――――――――――



闇兵士やみへいしとは装備が違い、全身を鎧で包んでいる。

さらに3メートルほどの体格はあるだろう。

二刀流であり、なたのような片刃かたはのロングソードを両手に握っていた。

大闇おおやみの騎士……)

ゲームではそう呼ばれていたモンスター。

大魔将だいましょうジルガーンの召喚する魔物の中では、最強格さいきょうかくだ。

いわゆる強雑魚きょうざこ

ちゅうボスぐらいの強さがある。

ゲームだったら無視して進んでもいいが……

今、こいつを無視したら、学園へと向かうかもしれない。

倒していくべきだろう。

「あいつは強いですわ。わたくしに任せてくださいませ」

「お一人で戦うんですか!?」

とフランカが慌てたように尋ねてきた。

「ええ。あなたたちは、後ろで見ていてください」

そう告げて、私は闇騎士やみきしに向かって駆け始めた。

闇騎士が私をまっすぐ見据える。

そして斬りかかってきた。

右手に握ったロングソードを斜めに振りおろしてくる。

私はそれを横に避けて回避する。

次に闇騎士は左手に握ったロングソードで刺突しとつを放ってくる。

私はふたたび横に避けて回避する。

すると闇騎士はくるりと身をひるがえして―――――

ぐるん!

ぐるん!

ぐるん!! と、回転しながらの三連撃さんれんげきを放ってきた。

「な、なんだあの魔物は!?」

と観戦していたレオンが驚愕した。

レオンは続ける。

「めちゃくちゃ速え……他のヤツとは次元が違うぞ!? おい、ほんとに一人で大丈夫かよ!?」

とレオンが心配げに叫んできた。

「大丈夫ですわ! 絶対に近づかないでくださいませ!」

と私は叫び返して、戦いに集中する。

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