グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第7章447話:視察終了

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さて、馬車が走り続ける。

引き続き、領地の視察をおこなう。

次にたどりついたのは、【シトルンの街】。

人口7000人程度の中規模の街だ。

この街の市長と、役所で会合をおこなう。

市長によると、シトルンの街では戦争によって兵士や戦士、冒険者などが多く失われた。

どの都市や街でも、敗戦による兵士の不足は起こっている問題だが、シトルンの街は特にひどいようで……

街の警備などに大きな不安を抱えているらしい。

実際、街の周囲で発生する魔物や盗賊の襲撃には、後手後手ごてごての状態になっているようだ。

なので私は、衛兵や冒険者などを増やす政策に税金を投じ、この問題に対処することを、シトルンの市長に約束した。






さらに次の場所……南東に進んで到着したのは【カヌの村】である。

ここでは落石らくせきが発生しており、移動が制限され、村の財政に影響していた。

なので【魔法爆弾】で発破をかけて、落石を破壊した。

あとはエドゥアルトたちに任せて、瓦礫がれきを撤去させた。







さらに次の場所……馬車を走らせて【ゼレタの街】に到着する。

街の市長と、市長邸しちょうていにて会談する。

話す限りでは、ゼレタの街やその周辺では、大きな問題は発生していなかった。

そのため特に指示することはなかったのだが……

私はジャガイモをもっと量産したいと思っていたので、この街の周辺で栽培することを提案した。

もちろんジャガイモの毒の処理方法を伝えたうえで、だ。

市長はゼレタの街だけではなく、周辺の村も治めているので、ゼレタ地方の広範囲で、ジャガイモを栽培することを約束してくれた。







さらに次は【ホクセンの街】。近隣でトマトが栽培されているので、トマトケチャップの生産をさせることにした。

さらに【ウォート村】。広い牧場ぼくじょうがあり、美味しいミルクが採れるので、引き続き、酪農らくのう生産せいさんに励むように伝えた。

さらに【都市アルンバル】。ゼレタ同様に、ジャガイモ栽培をさせることにした。





そのほか複数の都市、村、街をめぐって問題を解決し……

ついに領地の視察は終了した。

この視察は1ヶ月以上にもおよぶ大規模な旅行であり、終わるころには、すっかり季節は秋にさしかかっていた。

なんだかんだ楽しい視察だったな。

そして、私の領主としての仕事も、同時に終わりを迎える。

フランチェスカが領主になる準備が整ったからだ。

彼女に領主の引継ひきつぎを済ませて、私は元の学園生活へと舞い戻ることとしよう。



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