グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第7章458話:領地39

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すると。

一瞬だけ石碑が紫色に光る。

直後、頭の中に流れ込んできた情報があった。




◆◆◆

転移を発動するには【のエレメント】が必要である

◆◆◆



ふむふむ。

まず、この石碑は転移装置のようだ。

使用すると、どこかに転移する魔法が発動するらしい。

その転移魔法を発動するためには【秘のエレメント】というアイテムが必要みたいだ。

「ルチル様、いかがですか?」

とエドゥアルトが尋ねてきた。

「……あなたたちも、触れてみなさい」

と私は答える。

エドゥアルトと、フランカがうなずいて、石碑に触れる。

最後にリファリネスが触れた。

エドゥアルトがつぶやく。

「転移……それに秘のエレメント、ですか」

するとフランカが以下のように疑問を口にした。

「いったいどこに転移するのでしょうか?」

確かに、転移先てんいさきが書かれていない。

実際に転移してみないとわからないのだろう。

「どこにつながっているのか……気になりますわね」

と私はフランカに共感した。

こういう転移系のギミックは、冒険心をとてもくすぐられる。

いったい転移した先には何があるのか?

めちゃくちゃ気になる。

「でも、秘のエレメントの入手場所がわかりませんわ」

私がそう告げると、エドゥアルトが言った。

「聞いたこともないアイテムです。どんな代物しろものなんでしょうか?」

すると、フランカも首を横に振って、知らない意思を示す。

一方、リファリネスがぽつりとつぶやいた。

「秘のエレメント……耳にしたことがあります」

「本当ですの?」

と私は尋ねる。

リファリネスがうなずきながら答える。

「たしか、精霊にまつわるアイテムだったかと」

精霊……

それは入手難易度が高そうだ。

しかし、私は精霊であるシエラ様と懇意こんいである。

秘のエレメントについて、シエラ様に聞けば、何かわかるかもしれない。

私は告げた。

「リファリネス、貴重な情報をありがとうございます。もしかしたら、入手の糸口いとぐちが見つかったかもしれませんわ」

「さようですか。ルチル様のお役に立てて嬉しく思います」

とリファリネスは微笑んだ。

「さて、今は石碑を起動できませんし、一度戻りましょうか」

と私は言った。

エドゥアルトたちはうなずく。

かくして私たちは、ダンジョン攻略を終えて、鉱山の入り口へと戻るのだった。

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