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第7章456話:領地37

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「第6層もあるということでしょうか」

とフランカが推定する。

第5層より深層がある……という可能性もあるが、決まったわけではない。

ただの宝部屋たからべやかもしれない。

「一応聞きますが、リファリネス。あの扉の向こうについては、何かご存知ですの?」

「……いいえ。申し訳ありません。何もわかりません」

ふむ。

ダンジョンボスでもわからないか。

というか、ダンジョンボスの記憶がどうなっているのか、気になる。

あとでいろいろ質問してみたいところだ。

「とりあえず開けてみましょうか」

と私が告げる。

「では私が」

とフランカが言った。

バトルアックスを片付けたフランカが、扉に近づき、触れる。

ぐっと押し込むように力を入れて、扉を開いた。

重厚な音を立てて扉が開いていく。

開ききった扉の先に現れたのは、下へと続く階段であった。

「階段……」

とフランカがつぶやく。

「……やはり第6層でしょうか」

とエドゥアルトが推察を述べた。

私は告げる。

「階段を下りて、チェックしてみましょう。もし第6層がありましたら……攻略せず、いったん引き返したほうがいいですわね」

私たちの戦闘能力を考えると、第5層の突破が限界な気もする。

第6層があった場合は、無理に攻略するのは得策ではない。

しかし、この階段の下に何があるのかは、確かめておきたい。

そう思ったので、私たちは階段を下り始めることにした。

下りる。

下りる。

下りる。

やがて辿り着いたのは一本の通路。

しかし、そこには魔法の光が膜のように展開されており、行く手を阻んでいた。
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