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第7章450話:領地31
しおりを挟む進む。
進む。
進む。
赤いサラマンダーや、紫色の毒サラマンダーなどが現れる。
そのほか、ミスリルゴーレムなどの手強いモンスターも出現した。
これらを蹴散らしながら、ヒュリミスの光瓶が示す方向にしたがって、洞窟を攻略していく。
やがて。
4時間ほど経ったころ。
私たちは、第5層の最深部へと到達した。
(かなり広い洞窟だった……光瓶がなかったら、大変だっただろうね)
と私は思う。
光瓶を使ったおかげで一切迷うことなく、最短ルートを通ることができた。
だからこそ素早く最深部にたどり着くことができたのだが、それでも4時間もかかった。
普通に探索していたら、もっと膨大な時間がかかったに違いない。
(逆にいえば、採掘できるポイントもたくさんあるということだけど)
広いということは、それだけ採掘場所も存在するということ。
貴重な資源がたくさん眠っているということ。
この第5層を解放したあとが楽しみだ。
「ここが……ボス部屋ですか」
とエドゥアルト。
第5層の最奥――――そこには巨大な扉が立ちはだかっている。
赤と黒銀色で構成された、荘厳な扉だ。
「いよいよですね。緊張してきました」
とフランカ。
私は告げる。
「バフをかけ直しておきましょう」
バフポーションをアイテムボックスから取り出して、再度、エドゥアルトとフランカに提供する。
加えて、耐性ポーションも使っておくことにした。
耐性ポーションとは、状態異常に対する耐性を高めるポーションだ。
――――ここに来る途中、毒サラマンダーなどのように、状態異常を発する魔物もいくらか存在した。
高レベルダンジョンだけあって、強ランクの状態異常攻撃であり、まともに食らったら"詰み"もありえた。
道中の雑魚モンスターですらそんな感じだったので、ボスとなると、どれほど厄介な攻撃をしてくるか、わかったものではない。
用心しておくに越したことはないだろう。
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