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第7章449話:領地30

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「倒しますわよ」

と私は宣言した。

バフポーションは既に飲んでいるので、問題なく戦えるはずだ。

「では、私がひきつけます!」

とフランカが言った。

彼女はバトルアックスをアイテムバッグから取り出す。

バトルアックスを右手に持ちながら、サラマンダーへと走り出した。

「フグシャアアアァッ!!」

サラマンダーがフランカの突撃に気づいて、威嚇いかくする。

フランカがバトルアックスを横薙よこなぎに払った。

サラマンダーがななうしろに跳んで回避する。

(……サラマンダーの注意がフランカに向いた)

私とエドゥアルトは、剣を持ちながら、回り込むようにしてサラマンダーの背後に移動した。

サラマンダーとフランカが交戦する中、私たちがサラマンダーの背後から斬りかかる。

「グシャアアアアッ!!?」

斬りつける私。

突き刺すエドゥアルト。

サラマンダーが絶叫を上げながら、動きを止める。

そこに。

「ハァアアアッ!!」

チャンスとばかりにフランカがバトルアックスを振りかぶる。

バトルアックスの刃が、サラマンダーの頭上に突き刺さる。

断末魔だんまつまの悲鳴をあげて、サラマンダーが動かなくなった。

どうやら倒せたようである。

「意外とラクに倒せましたわね」

と私はぽつりとこぼした。

エドゥアルトが言ってくる。

「ルチル様のバフポーションのおかげですよ」

フランカも同意した。

「そうですね。バフポーションがなければ、サラマンダーなんて相手にできなかったと思います」

……ふむ。

まあ、バフポーションは強力だからね。

はじめて作ったときよりも改良を重ねているため、バフの効力も大幅に上がっている。

「サラマンダーの素材は貴重ですから、死体は回収しておきましょう」

と私は告げた。

フランカのアイテムバッグに、サラマンダーを収納させておく。

「さて、先を進みますわよ」

私たちは、奥の通路を進んだ。
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