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第7章443話:領地24

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翌日。

朝。

都市とし周辺しゅうへんについても視察をする。

とりあえず市長とともに、まずはメイルデント鉱山にいってみることにした。

馬車に乗って、鉱山へ向かう。

足元が悪いので高級馬車こうきゅうばしゃは利用せず、普通の馬車で移動した。




10分ほど馬車で進んだ場所。

そこにメイルデント鉱山がある。

周囲がむきだしの大地と岩だらけの、岩場いわばにそびえ立つ、山のように巨大な岩壁。

それが鉱山である。

岩壁の足元に洞穴ほらあながあった。

縦6メートル、横幅4メートルほどの大きな穴だ。

市長が説明する。

「ここがメイルデント鉱山です。あの洞穴から、鉱山こうざん内部ないぶに入ることができます」

洞穴の手前には、仮設かせつの小屋や、作業用のテントが張られている。

つるはしを持って歩いたり、鉱石を積んだ荷台にだいを押す鉱夫の姿があった。

また、武装している戦士や冒険者の姿も見える。

魔物が出たときのための警備員だろう。

「鉱山内部はどのようになっているんですの?」

と私は尋ねた。

市長が答える。

「第1層はあまり広くないので、作業用の道具どうぐに使っております。第2層、第3層、第4層はとても広く、主にそこから鉱石を採掘しております」

「一番深いところが第4層ですの?」

「……いえ。実は第5層があるのですが、攻略されておりません。かつて国の協力を得て、非常に有力な冒険者や戦士を送り込み、攻略を目指したことがあるのですが……失敗に終わりました」

「ふむ」

踏破とうはできているのが第4層まで。

第5層が未踏破みとうは……か。

もしかしたら第5層だけでなく、第6層以降もあるかもしれないが、もちろん不明なのだろう。

ゲーム知識のある私でも、メイルデント鉱山の5層以降がどうなっていたかは、覚えていない。
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