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第7章399話:パーティー

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私はツッコミを入れる。

「いや、助けてくださいませ」

しかしエドゥアルトは肩をすくめた。

「自分には、無理です。申し訳ありません」

まあ、そうか。

ここにいる多くの者は、エドゥアルトよりも身分が高い。

エドゥアルトに人払いをするのは不可能だ。

私はどうしたらいいか、戸惑うばかりであった。

そのとき。

「ルチルが困っているだろう。いっぺんに話しかけるな」

と注意したのは、ミジェラ女王であった。

その場が一斉に沈黙する。

談合だんごうの機会を持ちたいなら、ルチルから声がかかるのを待つがよい。さ、退散たいさんせよ」

女王による直々じきじき注意喚起ちゅういかんきに、となえる者などいない。

皆、黙って退散していった。

人だかりが消えてから、ミジェラ女王は私に言ってきた。

「人気者だな。みな、英雄となったルチルと、つながりを持ちたくて仕方ないと見ゆる」

「英雄だなんて……わたくしには荷が重いことですわ」

と私は肩をすくめた。

ミジェラ女王は告げる。

「荷が重くても、成し遂げた功績を考えれば、周りはそう認識する。私とて、それは同じことだからな」

と、そこでミジェラ女王は、私に一礼をしてきた。

「此度は、クランネル王国を救ってくれて、本当に感謝する。お前の働きには、最大限にむくいると約束する」

「わたくし一人の力ではありませんわ。此度の戦勝は、全員で勝ち取った勝利です」

と謙遜しておいた。

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