380 / 414
第6章381話:復唱2
しおりを挟む
ベアール将軍が叫ぶ。
「見ろジルフィンド軍!! お前たちの英雄、ナナバールが死んだぞ!!」
部下の兵士たちも復唱する。
「「「「ナナバールが死んだぞ! ナナバールが死んだぞ! ナナバールが死んだぞ!」」」」
将軍ナナバール。
ジルフィンド軍を何度も勝利へと導いてきた英雄。
その戦死がもたらす衝撃は、ジルフィンド兵の心を容赦なく折っていく。
クランネル軍は何度も何度も、ナナバールの死を連呼する。
戦いながら、クランネル兵たちはジルフィンド兵に言い聞かせる。
「はははは! お前たちの英雄は死んだぞ!!」
「何度でも言ってやるよ!! ナナバールは死んだ!!」
「英雄ナナバールは戦死! 英雄ナナバールは戦死!」
「ナナバールが討ち死にだぁあああ!!!」
「俺たちの後ろを見ろ!! ベアール様が、ナナバールの首をかかげてるぜ!!! ぎゃははははは!」
ナナバールが死んだことで、クランネル兵たちの士気がぐんぐん上がっていく。
逆に、英雄を失ったことで、ジルフィンド兵たちの士気は壊滅的だ。
「そ、そんな……ナナバール様が」
「ジルフィンドの英雄が……負けるなんて……」
ナナバールが死んでも、まだ兵数はジルフィンド軍の上であるが……
それを有効に指揮できる将軍たちも、みな、戦死している。
ゆえにジルフィンド兵たちは、恐怖と混乱と敗戦の予感に、少しずつ戦意を喪失し……
武器を捨てて、逃亡を始める者が続出した。
「逃がすな!」
とベアール将軍は命じる。
「クランネルの地を踏み荒らした不届き者は、国の果てまで追いかけて虐殺せよ!」
「「「「オオオオオオオォォォォォォー!!!」」」」
歓声が爆発する。
クランネル兵たちが意気揚々とジルフィンド軍に襲いかかる。
「見ろジルフィンド軍!! お前たちの英雄、ナナバールが死んだぞ!!」
部下の兵士たちも復唱する。
「「「「ナナバールが死んだぞ! ナナバールが死んだぞ! ナナバールが死んだぞ!」」」」
将軍ナナバール。
ジルフィンド軍を何度も勝利へと導いてきた英雄。
その戦死がもたらす衝撃は、ジルフィンド兵の心を容赦なく折っていく。
クランネル軍は何度も何度も、ナナバールの死を連呼する。
戦いながら、クランネル兵たちはジルフィンド兵に言い聞かせる。
「はははは! お前たちの英雄は死んだぞ!!」
「何度でも言ってやるよ!! ナナバールは死んだ!!」
「英雄ナナバールは戦死! 英雄ナナバールは戦死!」
「ナナバールが討ち死にだぁあああ!!!」
「俺たちの後ろを見ろ!! ベアール様が、ナナバールの首をかかげてるぜ!!! ぎゃははははは!」
ナナバールが死んだことで、クランネル兵たちの士気がぐんぐん上がっていく。
逆に、英雄を失ったことで、ジルフィンド兵たちの士気は壊滅的だ。
「そ、そんな……ナナバール様が」
「ジルフィンドの英雄が……負けるなんて……」
ナナバールが死んでも、まだ兵数はジルフィンド軍の上であるが……
それを有効に指揮できる将軍たちも、みな、戦死している。
ゆえにジルフィンド兵たちは、恐怖と混乱と敗戦の予感に、少しずつ戦意を喪失し……
武器を捨てて、逃亡を始める者が続出した。
「逃がすな!」
とベアール将軍は命じる。
「クランネルの地を踏み荒らした不届き者は、国の果てまで追いかけて虐殺せよ!」
「「「「オオオオオオオォォォォォォー!!!」」」」
歓声が爆発する。
クランネル兵たちが意気揚々とジルフィンド軍に襲いかかる。
応援ありがとうございます!
494
お気に入りに追加
3,382
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる