グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第5章262話:会議3

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さっそく会議を始める。

アリアが司会として会議を進める。

主に、今後の商会の販売戦略について語る会議だ。

それぞれ意見を出し、アリアがまとめる。

私はその会議を見守るだけである。





――――2時間ほど時間が経った。

ある程度、販売戦略の概要が固まってきた。

そのときアリアが言ってくる。

「ルチル様」

「はい?」

「ルチル様から、何かお言葉やご意見はありませんか?」

全員の視線が、私に集中した。

私は告げる。

「そうですわね。販売戦略に関する話については、何も」

「さようですか」

「しかし、別の提案ならございますわ」

「それはなんでしょう!?」

とユメラダさんがいきなり立ち上がり、興奮したように身を乗り出した。

しかし我に返って、座る。

「……失礼しました。つい」

ユメラダさんが謝罪した。

アリアが小声で言ってくる。

「みなさん、ルチル様のファンですから、ルチル様の提案やアイディアに強く期待されておられます」

「そ、そうなんですの」

だからユメラダさんが取り乱したように立ち上がったのか。

その期待に応えられるといいのだけど。

まあ、とりあえず提案を始めよう。

「私が提案したいのは、ルチル商会という組織の改革ですわ」

「組織の改革、ですか」

とアランさんが相槌を打つ。

私はうなずいてから、立ち上がる。
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