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第5章245話:兵隊2

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ちなみに兵士たちは、兵舎に泊まり込みでの訓練である。

最低限の給料と、食事を与えることになっている。

「では、前置きはこれぐらいにして、さっそく訓練を開始します。まずは準備運動から」

ウォーミングアップのメニューとして、

準備体操1回。

訓練場グラウンドをランニングで10周。

基礎筋トレ3セット。

……などなどをおこなってもらう。

終わったら、ふたたび兵士たちを整列させた。

「では木剣を持って、素振り10分をおこなってもらいます」

と、私は宣言する。

私は木剣を取り出して、構えた。

「このように――――、一! 二! 三! ! といった具合に、声を出しながら、上段の斬撃を、身体強化魔法アリでおこなってください」

私は、お手本として素振りをしてみせた。

兵士たちから感嘆の声が漏れる。

「す、すげえ……」

「めちゃくちゃ速い素振りだな」

「隊長って、まだ116歳なんだよな?」

「あたし、あんなに速く振れないわ……」

私は、木剣を止めて、言った。

「では、さっそく開始してください」







そして、素振り訓練が開始される。

「「「「一! 二! 三! ! 五!」」」」

と、兵士たちが声を上げながら素振りをする。

私は、兵士たちの間にできた通路を歩きながら、その素振りを観察する。

だが。

「ストップ!」

と、すぐに私は告げた。
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