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第5章240話:公爵領都へ
しおりを挟むさらに1ヶ月が経つ。
学期末試験を無事に終える。
この試験結果は公表され、無事、筆記試験において私は学年首位を取った。
多くの人に賞賛された。
春学期が終わる。
そのまま夏季休暇に入る。
私は久しぶりに、故郷のミアストーン公爵領へと帰省することにした。
夜。
ミアストーン公爵邸。
夕食を、食堂にて食べる。
父と二人での食事であった。
使用人たちが食堂の隅に控えている。
そこにエドゥアルトも並んで立っていた。
「大学では、ずいぶん活躍しているそうだな」
と、父ルーガが言ってきた。
私は答える。
「活躍、というほどのことは何も。普通に生活しておりますわ」
「謙遜するな。入試首席、同時に、学期末試験も首位だったそうではないか。さすがはわが娘だ。父として誇らしいぞ」
「ありがとうございます。しかし、まだまだ自分の中に、足りない部分が多いと感じておりますので、慢心せず、努力を続けたいと思いますわ」
「うむ。その意気だ」
食事を続ける。
と、いよいよ料理係によってメインディッシュが届けられ、私と父の前に差し出された。
私はその料理を見て、目を見開く。
「ロブスター……?」
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