グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第5章236話:新商品

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初夏。

私は、屋敷でのんびり過ごす。

夜。

美しい月が出ている、ある日のこと。

自室で、エールを飲む。

ほのかな甘味。

しかし、飲みながら、私はふと思った。

「エール、悪くないですけど、物足りないですわね……」

薄々うすうす、思っていたことではあった。

お酒の品質の低さ……!

異世界の酒は、ハッキリいって、微妙である。

悪くはないのだが、前世のソレに比べると、やはり味は劣る。

「こうなったら、自作するしかありませんわね」

思い立ったが吉日。

私は、ビールを製作した。





後日。

昼。

晴れ。

アリアが家にやってきたので、食堂にてビールを披露した。

「それは何でしょう!?」

ビールを見せると、アリアが身を乗り出して聞いてくる。

私はにやりと笑った。

「ビールですわ」

「ビール……これは、黄金のお酒ですか。見た目からしてゴージャスですね」

「別に高級品ではありませんわよ」

「そうなのですか?」

「ええ、エールの代わりになるものですから、安物ですわ」

と、私は答えた。

「あ……少し待っていてください。このビールを冷やしますから」

「冷やす? ルチル様は氷魔法を使えるようになったのですか?」

とアリアが尋ねてくる。
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