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第4章224話:ゼリスの抵抗2

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だがゼリスは、戦いを続行する気満々である。

頭に血がのぼっているのか、周囲の声なんて聞こえていないようだ。

「買収された審判の判定なんて、聞く意味がありません! だから決闘は続けます!」

と、ゼリスがわがままを言っている。

そして私に斬りかかってきた。

私は、ため息をついた。

ゼリスの斬撃が迫る。

「えっ!!?」

しかし、私はゼリスの攻撃を難なく回避する。

すかさず彼女の首元に木剣を突きつけた。

「少し落ち着いたらどうですの?」

「~~~ッ!!」

明らかに勝負はついている。

なのに、ゼリスは私の剣を振り払い、ふたたび斬りかかってくる。

「まだ終わっていません!!」

ゼリスが叫ぶ。

完全に周りが見えていないようだ。

また斬りかかってくる。

空振からぶる。

そこに、私は足を出して、引っかけた。

ゼリスは思いきり足をすくわれ、地面にすっ転ぶ。

「ぐぶっ!!」

起き上がろうとするゼリスの顔の横に、私はさきを突きつける。

私は宣言する。

「私の勝ちですわ」

「くっ!!!」

「いい加減になさい。もう勝負はついて―――――」

「黙って!!」

私の言葉をさえぎって、ゼリスは立ち上がり、ふたたび斬りかかってきた。

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