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第4章213話:アレックス視点3
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<アレックス視点・続き>
アレックスも、ルチルの1位はさすがに不正だとは思う。
しかし、ルチルがどうしようもないほどの雑魚とまでは思っていなかった。
なにしろ、将軍であり軍司令官であるルーガ公爵の、軍事教練を受けているのだ。
それなりには強いはずだろう。
不安がるアレックスに、ゼリスが訴えかける。
「大丈夫です、アレックス様。私を信じてください!」
「ゼリス……」
「私が、ルチル様の不正を暴き、アレックス様のお気持ちを晴らしてみせます」
「……」
そうだ。
自分がゼリスを信じなくてどうするんだ?
ゼリスはこんなふうに、自分のことを想ってくれているというのに!
(それに、ルチルの適性職は【錬金術師】だ。【剣術家】のゼリスが負けるわけがない)
勝算は十分にある。
ふふ。
ふははははは。
勝てる!
ルチルに一泡吹かせられるぞ!
ルチルが無様に這いつくばって、笑いものにされるさまを想像し、アレックスは笑みがこぼれそうになった。
アレックスは顔を引き締め、ゼリスに言った。
「ああ。頼む、私の愛しいゼリス。どうかあの悪女の不正を、暴き立ててくれ!」
「はい。殿下に誓います!」
ゼリスは力強く、そう宣言した。
アレックスも、ルチルの1位はさすがに不正だとは思う。
しかし、ルチルがどうしようもないほどの雑魚とまでは思っていなかった。
なにしろ、将軍であり軍司令官であるルーガ公爵の、軍事教練を受けているのだ。
それなりには強いはずだろう。
不安がるアレックスに、ゼリスが訴えかける。
「大丈夫です、アレックス様。私を信じてください!」
「ゼリス……」
「私が、ルチル様の不正を暴き、アレックス様のお気持ちを晴らしてみせます」
「……」
そうだ。
自分がゼリスを信じなくてどうするんだ?
ゼリスはこんなふうに、自分のことを想ってくれているというのに!
(それに、ルチルの適性職は【錬金術師】だ。【剣術家】のゼリスが負けるわけがない)
勝算は十分にある。
ふふ。
ふははははは。
勝てる!
ルチルに一泡吹かせられるぞ!
ルチルが無様に這いつくばって、笑いものにされるさまを想像し、アレックスは笑みがこぼれそうになった。
アレックスは顔を引き締め、ゼリスに言った。
「ああ。頼む、私の愛しいゼリス。どうかあの悪女の不正を、暴き立ててくれ!」
「はい。殿下に誓います!」
ゼリスは力強く、そう宣言した。
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