グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第4章210話:試験の結果

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月日は流れる。

6月。

大学では【総合力考査《そうごうりょくこうさ》】がおこなわれることになった。

ダイラス魔法大学では、期末試験の結果だけで、成績が決まるわけではない。

救済として、成績を補填《ほてん》してくれる試験が存在する。

それが【総合力考査】であった。

この試験で好成績を修めれば、単位が7個獲得できる。

単位が危ない学生に対する、まさしく救済の試験である。

(まあ、中間考査《ちゅうかんこうさ》みたいな名前をした、実質的な実テなんだけどね)

と、私は思った。




【総合力考査】は、筆記試験、魔法試験、剣術試験の三種類でおこなわれる。

私は、この試験において、筆記試験・剣術試験の両方で首位を取った。

このことは、やはり、すぐに学内に広まった。

「おい、聞いたか。またルチル様が1位を取ったんだってよ」

「しかも今回は、筆記だけじゃなく剣術も、だってな」

「さすがルチル様ですわね」

賞賛の噂が広がる。

自分の噂が広がるのは、むずがゆい思いもあるが……

貴族たるもの、堂々としていなければいけない。






<アレックス視点>

翌日。

アレックスは、中庭で、ゼリスと並んで座っていた。

いつもはゼリスの前ではご機嫌なアレックスだが……

この日は、機嫌が悪かった。

「またルチルの噂か」

アレックスはため息をつく。

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