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第3章193話:デュアラリー試験7

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しかし、そのときだった

「グラアァァァァッ!!!」

もう一体、魔蛇が現れる。

いや……魔蛇ではない。

大きさも色も違う。

これは……

魔大蛇まだいじゃだ!!」

試験官がそう叫んだ。

「なんでこんな魔物がここに……!? おい、逃げるぞ!」

試験官は私に呼びかける。

しかし、私はその場にたたずんで、思った。

(魔大蛇の素材、欲しい!)

あまり出回っていないんだよね。

それでいて、結構、錬金術で必要になることが多い。

ぜひとも倒して素材を回収したい。

「倒しますわ!」

私がそう告げると、試験官は目を見開いた。

しかし、すぐに怒号を飛ばす。

「なっ……!? 倒せるわけがないだろ! 死ぬ気か!?」

たしかに今の状態で討伐するのは不可能だ。

しかし、私にはさらに上の段階がある。

私はアイテムボックスからバフポーションを取り出した。

それを飲み干した。

「グラァアッ!!!」

魔大蛇が噛み付こうとしてくる。

素早い動きだ。

通常なら確実に噛み付かれていた。

しかし、バフポーションを飲んだ私は、それを軽々と回避する。

そして――――

「せいッ!!」

振り下ろす剣撃。

魔大蛇の首を切り裂く。

魔大蛇が悲鳴をあげた。

かなり深く斬りつけたが、もともとが巨大な魔物だ。

致命打ちめいだとはいかない。
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