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第3章181話:パンケーキ2

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食堂の座席に着いてもらう。

着席した執事長がホッホッホッと朗らかに笑いながら言った。

「ルチル様の作られたお菓子とは……本当に楽しみですなあ」

メイド長もうなずく。

「最初に食べさせていただけるなんて光栄です」

エドゥアルトが尋ねてきた。

「ちなみに……どういった菓子なのでしょうか?」

「パンケーキという名前の菓子です。甘くて、お上品な菓子ですわ。とりあえず実物を食べてみてくださいまし」

私はパンケーキを四人ぶん取り出した。

全員の前にフォークと一緒に並べていく。

メイド長が歓喜した。

「まあっ……可愛らしいお菓子ですね!」

見た目だけで気に入ったのか、目を輝かせている。

アリアもメイド長に同調している。

「これは……造形だけでもかなり美しいですね」

執事長も感心の声を上げたのち、フォークを手にして、食べ始める。

「では、精霊とお嬢様に感謝し――――頂きます。もぐもぐ……むっ!!?」

執事長が目を見開いた。

そしてぷるぷるとフォークを震わせる。

ややあってから言った。

「これは……美味い!!」

そのあと、メイド長も食べて、驚く。

「美味しい……なんて柔らかい生地と甘味なんでしょう。これは本当に素晴らしい菓子ですね」

良かった、お気に召してもらえたようだ。
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