グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します！―

第3章162話：剣術実習

剣術学部の棟にいく。

この時間帯は【剣術実習けんじゅつじっしゅう・初級しょきゅう】の講義がある。

実習とは、簡単にいえば実技のことだ。

実技の訓練なので、屋内おくないではなく野外やがいでの講義である。

私も剣術は学んできたので、ちょっと参加してみることにした。

場所は、剣術学部棟の裏手の庭である。

ここは訓練場になっているようだ。

訓練場に男女が整列している。

一番前に教授らしき女教官おんなきょうかんが立っていた。

「これより剣術実習・初級を始める。私のことは教官と呼べ。この講義は剣術学部生は必修科目だ、必ず受けるようにしろ。では出席を取るため、まずは学生証を提示してもらう」

女教官の命令で、全員が学生証を提示していった。

その中にフランカの姿もあった。

目があったので、手を振っておいた。

「なるほど。剣術学部生以外の参加者は１人だけか」

女教官はぼそりと言った。

その１人とは、もちろん私のことだ。

まあ剣術訓練なんて、そりゃ剣術学部生しか興味ないよね。

「本格的な剣術訓練は、再来週さらいしゅうから始める。今日は、簡単な体力測定をする。いいな？　まずはウォーミングアップだ。ランニング１０周！」

訓練場を１０周させられる。

終わったあと、体操。

そのあと軽い筋トレだ。