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第3章157話:講義の用紙
しおりを挟む夜。
私は屋敷の自室で、読み物をしていた。
大学の講義について書かれた羊皮紙をもらってきたので、読んでいるのだ。
その羊皮紙によると、1回生が受けられる講義だけでも膨大らしい。
法学。
冒険者学。
魔法学。
薬学。
数学概論。
外国語実習。
剣術実習。
……などなど、100以上の講義がある。
なお1日の講義は最大6つまで。
1講義あたりは90分(この90分のことを1コマと呼ぶ)。
月~土曜日まで講義があり、このうち必修科目で既に5コマは決まっている。
残りは選択科目で埋めなければならない。
(年間25単位以上取れば進級できるんだよね)
25単位ちょうどでもいいし、多めに取ってもいい。
まあ現実、全ての講義を受けるのはきついので、取捨選択は必要だが……。
とにかく25単位を下回らなければ留年はない。
(デュアラリー試験が受かればいいけど、絶対合格できるわけじゃないからねぇ)
私はデュアラリー試験で25単位を取りにいくつもりだ。
しかし不合格になる可能性もある。
そうなったときは普通に講義を受けなければいけないわけで……
だから科目選択も慎重にしておかないとね。
(まあそもそも、デュアラリー試験に合格したあとでも、面白い講義は受けたいし)
大学には学びに来ているのだ。
遊びに来ているのではない。
だから良質な講義は、デュアラリーがどうあれ受講するつもりだ。
(とりあえず1回生からでも受けられる錬金術の講義は、全部取っておこうかな)
それ以外は、追々決めよう。
講義選択の期限は2週間もあるしね。
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