グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します！―

第3章154話：入試結果

説明会が終わった。

そして、ちょうど現在、各学部の中庭に入試順位が張り出されているそうだ。

この大学には中庭が多い。

学部棟の中庭。

職員棟の中庭。

食堂にも中庭が設けられている。

（私は学術試験で首席なのは知ってるけど、実技試験の順位は知らないんだよね）

学術試験と実技試験は別々のテスト。

順位も別々に張り出されるそうだ。

マキも、自分の順位を知りたそうだった。

なので、入試結果を見に行くことにした。

「私とルチル様は魔法学部なので、魔法学部棟の中庭に順位が張り出されています」

「魔法学部棟の中庭って……この下ですわね」

今いる場所が魔法学部棟３階だから、この下の中庭で順位が見れるということだ。

というわけで魔法学部棟の中庭に下りる。

中庭には芝生とベンチが置かれている。

そこに大きな横長よこながの掲示板が設置されていた。

掲示板に順位が張り出されているようで、学生たちが群がっていた。

私たちも、そこに混じって、掲示板を見上げる。

掲示板の左側には学術試験の順位と点数が。

掲示板の右側には実技試験の順位と点数が。

それぞれ掲示されているようだった。

まず学術試験を見る。

順位はもちろん１位だが、点数が５６２点だった。

６００点満点のテストだとすると、４０点近い失点だし、そこそこ間違ったな。