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第3章153話:単位などについて

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「まず、大学の講義は単位制だ。君たちには、今日から二週間以内に受けたい講義を選んでもらう」

受けたい講義が選べる。

このあたりは日本の大学と同じだ。

「ただし選べるのは選択科目だけだ。必修科目は、全員が必ず受けなければならない」

必修科目は履修が必須。

逆に、選択科目は取得してもしなくてもいい。

ただし進級には、必ず年間25単位以上、取得しなければならない。

そう教授が説明する。

「学期は春学期と秋学期の2セメスター制だ。それぞれの学期で20単位ずつ、両学期をあわせて最大40単位を取ることができる。もちろん、40単位全てを取る必要はない。25単位さえ取っていれば、進級は可能だ」

教授が続ける。

「なお単位についてだが、デュアラリー試験という制度もある。入試と同じ、学術・実技を問う試験なのだが……このデュアラリー試験に合格すれば、その瞬間に25単位が与えられる」

ほう……

そんな試験があるのか。

進級するには年に必ず25単位が必要だ。

その25単位を、たった1回の試験でプレゼントしてくれるというのだ。

講義室にどよめきが走る。

「ただしデュアラリー試験は難易度が高いし、何度でも受けられる試験ではない。受験をするなら心してかかるようにしなさい」

私は意気込んだ。

(デュアラリー試験に合格すれば、講義に出なくてもいいなんて……)

魅力的な話である。

これは受けるしかない。受かるしかない。

試験の日時など、あとでチェックしておかなければ。


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