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第3章138話:主人公
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(あーーーー!! そうだ! 主人公2人組だ!)
思い出す。
ゲームでは、男主人公と女主人公の2人がいて、ゲーム開始時に選べる仕様になっているのだが……
目の前にいるのが、まさにその主人公2人だ。
女学生をかばっているのが、男主人公のレオン。
そしてかばわれているのが、女主人公のラクティアだ。
ああ……
こういうシーンあったな。ゲームで。
一番序盤の、イベントスチル付きのシーンだったはずだ。
ラクティアとレオンが出会う場面である。
「ちょっとぶつかっただけなんだろ。それで土下座しろとか、服を弁償とか、滅茶苦茶な言い分だろ」
レオンが怒る。
そうそう。
主人公のラクティアが貴族の子息とぶつかってしまい、土下座と衣服の弁償を要求されるシーン。
それをレオンがかばうんだよね。
「はぁ? お前平民だろ? 平民の分際で俺らに意見するのか?」
貴族の令息は、いけ好かない顔でレオンを睨んでいる。
レオンもまた、それを毅然と睨み返していた。
「貴族とか平民とか関係ねえだろ……そんな理不尽な要求があってたまるかって言ってんだよ」
「あはははは。キミは何を言ってるんだ? 平民は貴族からどんな命令をされても聞くべきなんだよ。それが身分差というものだ」
「テメエ……」
レオンがぎりっ、と拳を握り締める。
―――――――――
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よろしければ、こちらもあわせてお読みください!
『配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~』
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