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第3章119話:王都到着

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温暖石や冷気石の課題は、温度調節ができないことだ。

どちらも一定の温度にしか設定できない。

ここはいずれ改良が必要だろう。

……それからしばし会話に花を咲かせる。

3分ほど経ったあたりでフランカがふいに言った。

「あ……確かに温かくなってきました。これは有難いですね。私、販売されたら欲しいですよ」

「フランカなら無料で提供いたしますわよ」

「さ、さすがにそれは申し訳ないです」

「取り巻き特権ですわ」

と、私は微笑む。




高級馬車の旅をする。

途中の街で、高級宿に泊まりながら、王都への街道を進んでいく。

そして数日後――――

王都に到着した。

王都は、普段はにぎわいのある都市だ。

しかし、さすがに今は冬。

雪の降る中では、人の往来おうらいはまばらでしかない。

そして。

中央広場にて、びとがいた。

「アリア」

私が声をかける。

するとアリアは一礼した。

「お待ちしておりました。お嬢様。お二方ふたがたも、お久しぶりです」

フランカとエドゥアルトも挨拶を返す。

私は言った。

「寒い中、待たせてしまって申し訳ないですわね」

「いえ。つい2分前まで、あちらのカフェでくつろいでおりましたから」

「そうですの。では、さっそく案内してもらってもよろしいですか?」

「かしこまりました」

アリアが歩き出す。
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