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第3章118話:暖房と冷房
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「今日は寒いですね。雪も降っていますし」
フランカが自分の肩をさすりながら言った。
エドゥアルトが同意する。
「そうですね。まあ、真冬ですからね」
「ふふ。そんなときのために、コレを用意しましたわ」
私は魔石を一つ、馬車の中に置いた。
フランカが首をかしげる。
「これは……?」
「火の魔石の熱を、薄く拡散できるように錬金術で改良した石ですわ。名付けて【温暖石】とでも呼びましょうか」
温暖石……
という名の暖房である。
まあ、見た目は魔石なんだけどね。
暖房の科学的原理を頭に浮かべながら、錬金術で製作した。
以前、旅に出たとき、寒冷対策が課題だとわかった。
その課題を克服するために作ったのが、この石である。
温暖石があれば【耐寒スキル】を持たない二人でも、寒さを防ぐことができよう。
「へえ……便利な石ですね」
フランカが言った。
私は微笑む。
「ちなみに温暖石の逆に、暑い夏などに空気を冷やしてくれる【冷気石】もありますわよ」
冷気石……という名の冷房である。
暖房があるなら冷房もあるべきだ、と思って両方作ったのだ。
「どちらもルチル商会で販売する予定なんですよね」
エドゥアルトの言葉に、私がうなずく。
「ええ。まだまだ課題が多いアイテムですけど、アリアが売りたいというので許可を出しましたわ」
フランカが自分の肩をさすりながら言った。
エドゥアルトが同意する。
「そうですね。まあ、真冬ですからね」
「ふふ。そんなときのために、コレを用意しましたわ」
私は魔石を一つ、馬車の中に置いた。
フランカが首をかしげる。
「これは……?」
「火の魔石の熱を、薄く拡散できるように錬金術で改良した石ですわ。名付けて【温暖石】とでも呼びましょうか」
温暖石……
という名の暖房である。
まあ、見た目は魔石なんだけどね。
暖房の科学的原理を頭に浮かべながら、錬金術で製作した。
以前、旅に出たとき、寒冷対策が課題だとわかった。
その課題を克服するために作ったのが、この石である。
温暖石があれば【耐寒スキル】を持たない二人でも、寒さを防ぐことができよう。
「へえ……便利な石ですね」
フランカが言った。
私は微笑む。
「ちなみに温暖石の逆に、暑い夏などに空気を冷やしてくれる【冷気石】もありますわよ」
冷気石……という名の冷房である。
暖房があるなら冷房もあるべきだ、と思って両方作ったのだ。
「どちらもルチル商会で販売する予定なんですよね」
エドゥアルトの言葉に、私がうなずく。
「ええ。まだまだ課題が多いアイテムですけど、アリアが売りたいというので許可を出しましたわ」
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