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第2章80話:偉大
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私が助けたのはエリーシャさんだけだ。
それに対してフランカとエドゥアルトは、ホッズボアを倒し、村全体を救ったともいえるヒーロー。
だから二人が主賓ではないかと思う。
フランカが納得がいかないというふうにつぶやく。
「正当な評価だとは思えません。ルチル様がなさったことのほうが、はるかに凄いのに」
エドゥアルトも同意した。
「私もそう思います。ルチル様は、ご自身がどれだけ偉大なことを成したのか、自覚なされていないのではありませんか」
「ちょ、ちょっと大げさではありませんの」
私が言うとフランカが首を横に振った。
「いいえ、大げさではありません。最上級ポーションは、精霊のポーションとも呼ばれる伝説の代物ですよ!?」
「過去に生産に成功したという話は聞いたことがないです。それこそ、伝承の中でしか」
と、エドゥアルトが興奮気味に同調する。
私は口元に手を当てて微笑んだ。
「精霊のポーション……ですか。言い得て妙ですわね」
フランカが問いかけてきた。
「どういうことですか?」
「あのポーションは、精霊の血液を素材としているのですわ」
「ええ!? そうなんですか?」
フランカの驚きに、私は首肯する。
「はい。さきほどはたまたま精霊の血を持っていたので作れましたけれどね」
「た、たまたまですか……ルチル様は本当にすごいですね」
フランカがそう賞賛する。
それに対してフランカとエドゥアルトは、ホッズボアを倒し、村全体を救ったともいえるヒーロー。
だから二人が主賓ではないかと思う。
フランカが納得がいかないというふうにつぶやく。
「正当な評価だとは思えません。ルチル様がなさったことのほうが、はるかに凄いのに」
エドゥアルトも同意した。
「私もそう思います。ルチル様は、ご自身がどれだけ偉大なことを成したのか、自覚なされていないのではありませんか」
「ちょ、ちょっと大げさではありませんの」
私が言うとフランカが首を横に振った。
「いいえ、大げさではありません。最上級ポーションは、精霊のポーションとも呼ばれる伝説の代物ですよ!?」
「過去に生産に成功したという話は聞いたことがないです。それこそ、伝承の中でしか」
と、エドゥアルトが興奮気味に同調する。
私は口元に手を当てて微笑んだ。
「精霊のポーション……ですか。言い得て妙ですわね」
フランカが問いかけてきた。
「どういうことですか?」
「あのポーションは、精霊の血液を素材としているのですわ」
「ええ!? そうなんですか?」
フランカの驚きに、私は首肯する。
「はい。さきほどはたまたま精霊の血を持っていたので作れましたけれどね」
「た、たまたまですか……ルチル様は本当にすごいですね」
フランカがそう賞賛する。
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