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第2章78話:討伐報告
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ここで、私は最上級ポーションに関して、お願い事を申し出る。
「それで、エリーシャさんを助けたときに使ったポーションについてですが……できれば、村に緘口令をしいていただけませんか?」
「ふむ……それはいかなる理由でございましょう?」
「あれは特殊なポーションです。存在が知られると、いろんな勢力に目をつけられるかもしれませんから、黙っていてもらいたいのですわ」
「なるほど。そういうことなら承知しました。エリーシャの恩人にご迷惑をおかけすることは致しません」
「有難うございます。あと、エリーシャさんを襲ったホッズボアについてですが」
「ああ……アレについては悩ましい問題ですな。最近現れて、周辺の森で暴れまわっているバケモノです。街の冒険者ギルドに討伐依頼を出したのですが、なかなか引き受けてくれる人もおりませんで」
「そのホッズボアは、こちらのエドゥアルトとフランカが退治しました」
「ええ!? それは本当ですか?」
村長が目を見開く。
二人が肯定すると、村長は感嘆のため息をついた。
「さようでございましたか。いやはや、あなた様がたにはなんとお礼を申し上げたらよいか」
「一応、アイテムバッグにホッズボアの死体を入れてありますから、お出ししましょうか?」
「是非、確認させていただきたい。ああ、できれば村人の前でお願いしたいですな。ホッズボアが討伐されたことを、皆にも伝えたいですから」
村長の要求に、私はうなずいた。
「それで、エリーシャさんを助けたときに使ったポーションについてですが……できれば、村に緘口令をしいていただけませんか?」
「ふむ……それはいかなる理由でございましょう?」
「あれは特殊なポーションです。存在が知られると、いろんな勢力に目をつけられるかもしれませんから、黙っていてもらいたいのですわ」
「なるほど。そういうことなら承知しました。エリーシャの恩人にご迷惑をおかけすることは致しません」
「有難うございます。あと、エリーシャさんを襲ったホッズボアについてですが」
「ああ……アレについては悩ましい問題ですな。最近現れて、周辺の森で暴れまわっているバケモノです。街の冒険者ギルドに討伐依頼を出したのですが、なかなか引き受けてくれる人もおりませんで」
「そのホッズボアは、こちらのエドゥアルトとフランカが退治しました」
「ええ!? それは本当ですか?」
村長が目を見開く。
二人が肯定すると、村長は感嘆のため息をついた。
「さようでございましたか。いやはや、あなた様がたにはなんとお礼を申し上げたらよいか」
「一応、アイテムバッグにホッズボアの死体を入れてありますから、お出ししましょうか?」
「是非、確認させていただきたい。ああ、できれば村人の前でお願いしたいですな。ホッズボアが討伐されたことを、皆にも伝えたいですから」
村長の要求に、私はうなずいた。
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