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第2章62話:宿の翌日の朝
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翌朝。
チェックアウトを済ませて、宿を出る。
それから領都の市場に向かう。
露店を巡って野菜やパンなどを買い集め、腐らないように防腐魔法をかけた。
時間停止のアイテムボックスがあるから、本当は防腐魔法なんてかけなくてもいい。
しかし時間停止などという規格外のアイテムボックスの存在を知られるわけにはいかないので、防腐魔法をかけたふりをして収納した。
あらかた買いたいものを買い終える。
私たちは領都の東門を出て、街道を歩き出した。
エドゥアルトが言う。
「あの宿は素晴らしかったですね。食事も美味しかったですし、眺めも最高でした」
フランカも同意した。
「私もあんな宿に泊まったのは初めてです。でもルチル様、良かったのでしょうか。私たちのぶんの支払いまでしてもらって……」
そう。
高級宿の宿泊は、私が全部持ったのだ。
つまりエドゥアルトとフランカのぶんも支払って、計24万ディリンの支払いだ。
私は言った。
「まあ、寝番とか魔物退治とか、二人に丸投げしてますからね。そのお返しですわ」
すると、エドゥアルトが言ってくる。
「それらは仕事なので恩義を感じていただくことではないと思いますが……」
「まあまあ、細かいことはいいではありませんの」
私はスキル石を買うぐらいしか、お金の使い道がない。
貯めこんでしまうのだ。
だから私のお金はガンガン使っていったほうがいいのだ。
経済を回すためにもね。
「そのかわり、今後の旅も活躍してもらいますわよ」
「はい。頑張らせていただきます!」
「最善を尽くします」
フランカとエドゥアルトがそれぞれに意気込む。
素晴らしい宿に泊まって、やる気が充填されたようだ。
―――――――――
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エドゥアルトが言う。
「あの宿は素晴らしかったですね。食事も美味しかったですし、眺めも最高でした」
フランカも同意した。
「私もあんな宿に泊まったのは初めてです。でもルチル様、良かったのでしょうか。私たちのぶんの支払いまでしてもらって……」
そう。
高級宿の宿泊は、私が全部持ったのだ。
つまりエドゥアルトとフランカのぶんも支払って、計24万ディリンの支払いだ。
私は言った。
「まあ、寝番とか魔物退治とか、二人に丸投げしてますからね。そのお返しですわ」
すると、エドゥアルトが言ってくる。
「それらは仕事なので恩義を感じていただくことではないと思いますが……」
「まあまあ、細かいことはいいではありませんの」
私はスキル石を買うぐらいしか、お金の使い道がない。
貯めこんでしまうのだ。
だから私のお金はガンガン使っていったほうがいいのだ。
経済を回すためにもね。
「そのかわり、今後の旅も活躍してもらいますわよ」
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