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第2章49話:森
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「ああ、その肉、わたくしが収納しておきますわ。このカバン、アイテムバッグですの」
と言ってバッグを見せびらかす私。
実際はアイテムバッグではなく、ただのバッグ。
バッグに収納すると見せかけて、収納魔法でアイテムボックス送りにするという、カモフラージュのためのものだ。
「何か他に収納してほしいものがあれば、いつでも言ってくださいまし。結構大容量のバッグですので」
実際は大容量ではなく、容量無限なのだが、もちろん本当のことは言わない。
収納魔法やアイテムボックスの存在が知られるのは、良くないからである。
「そのようなアイテムバッグをお持ちとは、さすが公爵令嬢様です。おかげで旅がとても捗りますね」
と、エドゥアルトが褒めてくる。
するとフランカが慌てて、
「あ……さ、さすがルチル様です!」
と、ぎこちなく太鼓持ちを始めた。
私は苦笑しながらホーンラビットの肉を受け取って、アイテムボックスに放り込んだ。
「さあ、この調子でどんどん進みましょう」
そう言って、歩みを再開した。
どんどん歩く。
数時間が経った。
日が暮れてくる。
森の木々の向こうに、沈みゆく夕陽が輝いていた。
日陰が伸びて、暗がりが増え、見通しが悪くなってきた。
私たちは野宿をすることに決めた。
と言ってバッグを見せびらかす私。
実際はアイテムバッグではなく、ただのバッグ。
バッグに収納すると見せかけて、収納魔法でアイテムボックス送りにするという、カモフラージュのためのものだ。
「何か他に収納してほしいものがあれば、いつでも言ってくださいまし。結構大容量のバッグですので」
実際は大容量ではなく、容量無限なのだが、もちろん本当のことは言わない。
収納魔法やアイテムボックスの存在が知られるのは、良くないからである。
「そのようなアイテムバッグをお持ちとは、さすが公爵令嬢様です。おかげで旅がとても捗りますね」
と、エドゥアルトが褒めてくる。
するとフランカが慌てて、
「あ……さ、さすがルチル様です!」
と、ぎこちなく太鼓持ちを始めた。
私は苦笑しながらホーンラビットの肉を受け取って、アイテムボックスに放り込んだ。
「さあ、この調子でどんどん進みましょう」
そう言って、歩みを再開した。
どんどん歩く。
数時間が経った。
日が暮れてくる。
森の木々の向こうに、沈みゆく夕陽が輝いていた。
日陰が伸びて、暗がりが増え、見通しが悪くなってきた。
私たちは野宿をすることに決めた。
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