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第1章32話:魔法のテスト

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翌日。

昼。

晴れ。

島のアトリエ。

私は鑑定魔法と収納魔法の性能をテストした。

まずは【鑑定魔法】。

対象物の情報を読み取る魔法。

人間、魔物、物体、液体、気体……

どんな対象でも、だいたい鑑定することができる。

自分自身も鑑定可能だ。

そして錬金術においても、この鑑定能力は凄まじく重宝する。

なぜなら、作りたいアイテムの必要素材も鑑定でわかるからだ。

たとえば土魔法の威力を高める『大地の指輪』を創りたければ……


大地の指輪・必要素材・鑑定!


……と頭の中で唱えればいい。

そうすると必要素材を把握できるわけだ。

錬金術には必須の能力と言えるだろう。





次に、【収納魔法】。

異空間にアイテムを収納してくれる魔法。

生き物以外はなんでも放り込むことができる。

収納したアイテムは、時間が停止するので、食べ物を収納しても腐らない。

ちなみに容量無限である。






(鑑定魔法も収納魔法も、チートなスキルだと思うけど……不満点もあるんだよね)

自室のベッドに腰掛けながら、私は思った。

鑑定魔法は、鑑定時、頭の中に直接情報が入ってくるのだ。

まるで情報を叩き込まれるような感覚のため、情報量が多いと頭がくらくらしてしまう。

収納魔法も、容量無限なのは便利だが、何を収納したのかわからなくなるのが難点だ。

収納したアイテムをリスト化できればありがたいのだけど……。
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