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第1章31話:お礼
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「器材は、これまで存在したさまざまな種類を用意しているわ。錬金術師にとって、容器や道具は重要だものね」
言われて器材棚を眺めると、見たこともない容器もたくさんある。
私の錬金術の幅が広がることは間違いないと、予想できた。
「こんな素敵なアトリエをいただけて感謝いたしますわ」
私は礼を述べた。
お世辞ではなく、本心からの言葉だ。
屋敷のアトリエも悪くないけど、結構狭いからね。
新しくアトリエを購入しようかと思っていたところだった。
その矢先に、こんな素晴らしいアトリエを用意してもらえたのは渡りに舟だ。
積極的に使っていきたいと思う。
「礼なら不要よ。言ったように、見返りをいただくからね」
「もちろん。最高の返礼を持って、感謝の意を示させていただきますわ」
鑑定魔法、収納魔法に続き、アトリエまで貰えるなんて。
ここまでしてもらったのだから、返礼品は、絶対に満足してもらえるものを用意しないとね。
今よりもグレードの高いシャンプーやトリートメントを開発して贈呈させていただこうかしら。
この日から私は、島のアトリエをよく利用するようになった。
島には部屋の転移魔法で移動する。
なお、転移魔法陣を利用できるのは私とシエラ様の二人だけに設定されているそうなので、万一、転移陣が他人に見つかっても問題ないらしい。
言われて器材棚を眺めると、見たこともない容器もたくさんある。
私の錬金術の幅が広がることは間違いないと、予想できた。
「こんな素敵なアトリエをいただけて感謝いたしますわ」
私は礼を述べた。
お世辞ではなく、本心からの言葉だ。
屋敷のアトリエも悪くないけど、結構狭いからね。
新しくアトリエを購入しようかと思っていたところだった。
その矢先に、こんな素晴らしいアトリエを用意してもらえたのは渡りに舟だ。
積極的に使っていきたいと思う。
「礼なら不要よ。言ったように、見返りをいただくからね」
「もちろん。最高の返礼を持って、感謝の意を示させていただきますわ」
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ここまでしてもらったのだから、返礼品は、絶対に満足してもらえるものを用意しないとね。
今よりもグレードの高いシャンプーやトリートメントを開発して贈呈させていただこうかしら。
この日から私は、島のアトリエをよく利用するようになった。
島には部屋の転移魔法で移動する。
なお、転移魔法陣を利用できるのは私とシエラ様の二人だけに設定されているそうなので、万一、転移陣が他人に見つかっても問題ないらしい。
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