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第4章124話:チョコレートの家6

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現在、私が立っている場所は玄関の土間どま

その玄関から、正面に廊下が伸びている。

廊下の先のたり、右側に、リビングへ続く扉がある。

ちなみに、扉もチョコレート製である。

その扉をあける。

そこはリビングだ。

キッチンが地続きになっているタイプのリビングである。

テーブルが一つと、椅子が四つある。

なお、もちろん全てチョコレート製である。






リビングには二つの扉がある。

一つは、私が入ってきた入り口の扉だ。

もう一つは、奥の扉。

この奥の扉を開けると、廊下に出る。

廊下の左に扉が一つ。

廊下の右にも扉が一つある。

左の扉を開けると、トイレとなっている。

右の扉を開けると、洗面所、さらに進むと、お風呂にたどりつく。

「お風呂まであるのか……」

とクレアベルが驚愕する。

お風呂もトイレも洗面所も、生活には欠かせない設備だ。

なお、どうやって水を流すのかという問題だが……

まずチョコレートで作った貯水ちょういタンクを用意。

その貯水タンクから配水管はいすいかんを通って、お風呂やキッチンやトイレへと水が流れてくる水道システムを構築した。

これでチョコレート・ハウスの中でも、水が使える。

なお生活排水せいかつはいすいについては、地下にタンクを用意しており、排水を溜めることができる。

チョコレート・ハウスを解体するときに、この地下タンクも解体すれば、排水は地中深ちちゅうふかくに埋まって、土にかえるようになっている。

「水を自由に使えるとは……素晴らしい」

クレアベルが感激した。

井戸から汲まなくても、蛇口をひねれば水が出る……

というシステムは、驚嘆に値するものらしい。

「ただ、無限に出てくるわけじゃないですよ」

「そうなのか?」

「はい。水はなくなったら補充しなければいけません」

日本の家庭用水かていようすいのように、無限に水が出てくるわけではない。

貯水タンクの水が尽きたら、水道が使えなくなってしまう。

今度、街にいったときは、大量の水を購入して、タンクの貯水量ちょすいりょうを増やしておきたいところだ。


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