異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章98話:決闘開始

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戦闘が始まる。

「……!」

ジルが地を蹴り、間合いを詰めてくる。

かなり速い。

あっという間に接近される。

「ラァッ!!」

初手しょて前蹴まえげり。

想定よりはるかに高速の蹴りだった。

思わず私は、食らってしまう。

「!!」

ジルの蹴りが、私ののどに突き刺さる。

私は後ろにノックバックさせられる。

「はははははは!」

とジルが笑った。

「俺の蹴り、喉に食らっちまったなァ?」

ジルがギラギラした笑みを浮かべて続ける。

「喉がつぶれたテメエは、もう降参宣言はできねえ!」

……なるほど。

降参宣言を封じるために、初手で私の喉を潰しにきたのか。

「さてここで、俺様について、少し自己紹介をしてやる。テメエをボコり倒す前に、俺という存在の恐ろしさを伝えておいてやらねえとな」

と突然、ジルが自分のことを語りはじめる。

「俺は【地竜殺ちりゅうごろしのジル】という異名を持つファイターだ」

……地竜殺し?

「地竜を素手で殴り殺したことがあってな。そのときに、この異名がつけられたのさ」

とジルは誇らしげに告げる。

地竜とは、最弱種さいじゃくしゅのドラゴンだ。

最弱種といっても、竜種りゅうしゅなので、弱くはない。

あくまで竜の中では最弱というだけだ。

地竜を殺せばドラゴンスレイヤーを名乗ることができる。

ゆえに地竜殺しは、戦士や冒険者にとって登竜門とうりゅうもんとなっている。

(なるほど……)

地竜を殺した実力。

それがジルの自信の根源になっているのか。
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