異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章58話:街

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初夏しょか

晴れ。

朝。

クレアベルの引率いんそつで、私とアイリスは山をりて街にやってきていた。

私たちの生活は、山の恵みによる自給自足じきゅうじそく

しかしそれだけでは生活必需品せいかつひつじゅひんそろわないことも多い。

だから定期的にこうして、街で買い物をしにきているのだ。

私は正門せいもんから続く大通おおどおりを歩きながら思う。

(相変わらず、穏やかで、良い街ですね)

山の手前にある街――――【キトレルのまち】。

人口3000人ぐらいの街。

赤い屋根の家がなら田舎街いなかまちだ。

街にはいろんな人が歩いている。

庶民風の服を着た街娘まちむすめ

衛兵。

行商人ぎょうしょうにん

魔法使い。

冒険者らしき戦士、狩人かりうど

神官。

吟遊詩人ぎんゆうしじん

エルフや獣人。

……などなど。

あちこちに露店が出て、馬車もっている。

穏やかな街ではあるが、活気もある。

私はこの街の雰囲気がとても好きだった。

「とりあえず、日用品にちようひんを買っていこう」

とクレアベルが言い、雑貨屋や露店に立ち寄る。

パン屋に立ち寄ってパンを買ったりする。

なお、パンとはライむぎパンである。

小麦を使ったパンは高級品とされ、一般庶民は買わない。

購入した食料品は、防腐魔法をかけて、クレアベルがアイテムバッグへと収納していく。
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