異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第2章56話:秋の山2

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……次に。

「チョコレート・ライズ!」

私の腰。

左右両方さゆうりょうほう腰部ようぶの、服の上からチョコレートが生えてくる。

そのチョコレートが地面にぺたっとはりつき……

びよーん、と思いきり天へ伸びた。

私はチョコレートに持ち上げられて、ぐんぐん高度をあげる。

樹木よりも高く、山を見晴みはらせるような位置まで高度をあげる。

やがて、制止。

「良い眺めですね」

と私は思った。

地表ちひょうから30メートルぐらいの位置。

そこから眺められるのは、紅葉もみじ黄葉おうようにみちあふれた秋の森。秋の山。

とても風情ふぜいのある絶景で、晴れ渡るような情趣じょうしゅと感動が、私の胸に込み上げてくる。

ひとしきり景色を楽しんだあと、チョコレートを収縮させる。

地面へと戻ってきた。

「ふう……」

深呼吸を一つ。

最後に、チョコレートを生成して、ひとくち食べる。

甘味あまみ苦味にがみが、脳をきらきらと喜ばせてくれる。

はぁ……生き返る。

良い糖分だ。

私は、おもむろにかぶへと座る。

そして、ふと思った。

(異世界に来て、10年になるんだよね……)

異世界に来てから、10度目の秋。

日本の生活とは、何もかも違うけど……

もうすっかり異世界には慣れてしまった。

なんだかんだ、うん。

この異世界が好きだ。

自然は綺麗だし。

魔法はあるし。

クレアベルやアイリスとの生活も楽しいし。

なんだかんだ、健気に生きてる。私。

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