異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第2章53話:魔法訓練1

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剣術の稽古をしばらくやったあと。

魔法の訓練に移る。

ユズナさんが説明する。

「まずは魔法の威力を高める訓練をしましょう」

岩石撃がんせきうちね!」

ラミサさんが声をあげた。

……岩石撃ち?

私とアイリスは首をかしげる。

ユズナさんが説明する。

「その通り、岩石撃ちです。岩石撃ちとは、バフによって強化した岩石に向かって、魔法を全力で撃ちまくる訓練です」

なるほど。

アレかな、剣の稽古でいうなら藁人形わらにんぎょうを斬りまくるような感じか。

「使う魔法は自由ですが、自分が得意とする魔法でおこなってください。セレナちゃんの場合は、チョコレート魔法で……ということになりますね」

「わかりました」

と、私は答える。

ユズナさんは、アイテムバッグから岩石を五つ取り出した。

草原広場に並べる。

大きさは高さ1メートルぐらいの岩石だ。

なるほど、的としてちょうどいい大きさだ。

ユズナさんが、岩石の強度を高めるために、1つ1つにバフをほどこしていく。

「では、まずはラミサちゃん、お手本を見せてあげてください」

「はいはーい!」

ラミサさんが岩の正面に移動する。

岩から10メートルぐらい離れた位置。

ラミサさんは、手のひらを岩に向けた。

「ハァッ!!」

気合の叫びを一つ。

するとラミサさんの手のひらから、火魔法が炸裂する。

火の魔法弾が飛んでいき、岩石にぶつかった。

魔法弾は、岩石にぶつかって、霧散する。

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