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第2章49話:評価
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と、そのときラミサさんが水を差す。
「えー? でも、もう1回やってもボコボコにやられるだけなんじゃないの?」
すると、ヘンリックくんが怒りに顔を赤くした。
「次はボコボコにはならない! せめて良い勝負はする!」
「いや、無理じゃない?」
「無理じゃない!」
「えー」
と、ラミサさんが疑問の声を呈した。
そのときテオくんが口を挟んだ。
「次は俺がやりてえ! 俺が勝ったら、チョコレート1年ぶんくれよ!」
いやー。
戦うのは別にいいけど、1年ぶんはさすがに無理だ。
「いいえ、あたしが戦ってみたいわ!」
ラミサさんが言うと、テオくんが言い返した。
「お前は先にアイリスとやるんだろ!」
「そうだけど、セレナともやってみたいのよ!」
わぁ……
みんな戦いが好きだねぇ。
元気が有り余っているのか、子どもなりに血の気が多いのか。
そのときヘンリックくんが鼻を鳴らした。
「ふん。僕ですら負けたんだぞ。お前たちでは相手にならん。瞬殺されて終わりだ」
「なんだとヘンリック!!」
「あたしたちだって善戦ぐらいできるわよ!」
テオくんとラミサさんが反論するが、ヘンリックくんが言い返す。
「実際に戦ったやつにしかわからないだろうな。こいつの魔法が、どれだけ厄介な代物か」
ヘンリックくんはあれだけ敗北したからか、チョコレート魔法の戦闘能力を、とても高く評価しているようであった。
「えー? でも、もう1回やってもボコボコにやられるだけなんじゃないの?」
すると、ヘンリックくんが怒りに顔を赤くした。
「次はボコボコにはならない! せめて良い勝負はする!」
「いや、無理じゃない?」
「無理じゃない!」
「えー」
と、ラミサさんが疑問の声を呈した。
そのときテオくんが口を挟んだ。
「次は俺がやりてえ! 俺が勝ったら、チョコレート1年ぶんくれよ!」
いやー。
戦うのは別にいいけど、1年ぶんはさすがに無理だ。
「いいえ、あたしが戦ってみたいわ!」
ラミサさんが言うと、テオくんが言い返した。
「お前は先にアイリスとやるんだろ!」
「そうだけど、セレナともやってみたいのよ!」
わぁ……
みんな戦いが好きだねぇ。
元気が有り余っているのか、子どもなりに血の気が多いのか。
そのときヘンリックくんが鼻を鳴らした。
「ふん。僕ですら負けたんだぞ。お前たちでは相手にならん。瞬殺されて終わりだ」
「なんだとヘンリック!!」
「あたしたちだって善戦ぐらいできるわよ!」
テオくんとラミサさんが反論するが、ヘンリックくんが言い返す。
「実際に戦ったやつにしかわからないだろうな。こいつの魔法が、どれだけ厄介な代物か」
ヘンリックくんはあれだけ敗北したからか、チョコレート魔法の戦闘能力を、とても高く評価しているようであった。
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