異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第1章20話:チョコレート魔法について2

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「もぐもぐ……んん!!? なんだこれは!? めちゃくちゃ美味い!?」

「はい。ほろ苦い甘さで、美味しいでしょう」

「ああ! こんな美味い菓子は食ったことがないぞ!? いや、これ魔法だよな? 本当に菓子なのか!?」

まだ菓子だと信じられないようだ。

まあ無理もないか。

お菓子を作る魔法なんて聞いたことがないだろうしね。

「お姉ちゃん! 私もソレ欲しいー!」

とアイリスがせがんできた。

「ああ、はいはい」

と私は言ってから、もう一つチョコレートを作ってあげた。

それをアイリスに渡す。

アイリスは口に運んで食べた。

「もぐもぐ……ふおおおお!!? なにこれなにこれ! 美味しいー!!」

アイリスが上機嫌でぴょんぴょんと飛び跳ねる。

元気な妹だ。

私は和やかな気持ちになる。

「ま、まあ百歩ゆずってお菓子だとして……」

クレアベルがそう前置きしてから、尋ねてくる。

「それがどうして魚をあみになる? なぜ菓子でりょうができるんだ?」

「チョコレートは全てを解決するからです!」

「え?」

「チョコレートは、偉大なのです!」

と私は力説する。

「そ、そうか……お前の菓子は、偉大なんだな」

とクレアベルは言う。

さらに続けた。

「……まあ、お前みたいな天才の考えることはわからん。理解しようとした私が間違いなのかもしれんな」

クレアベルは、考えるのを放棄したように、笑う。

私は、天才じゃないと思うんだけどなぁ……。



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