異世界に転生すると、私のチートスキルはチョコレート魔法でした!無双&スローライフしながら異世界を生きる物語

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第1章16話:森

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初夏しょか

私たちは、背中にかごを背負い、3人で森に入った。

狩猟しゅりょう漁労ぎょろう採集さいしゅうなどを学ぶためだ。

山小屋周辺やまごやしゅうへんに広がる、森。

広大で……

穏やかな森だ。

草や土などの匂いが立ちこめる。

辺りは自然の香りに包まれている。

みずみずしい若緑わかみどり草木くさきが、陽光に照らされて、エメラルド色の光を拡散させていた。

森林浴しんりんよくでもしたくなるような森だ。

とてもんだ景色であり、心が洗われるような感覚がする。

気温は涼しげである。

小鳥の鳴く声や、獣がしげみを駆け抜ける姿が見受けられる。

クレアベルは先頭を歩く。

私たちはかごだけを背負っているが、クレアベルは籠とともに竹竿たけざおも背負っている。

漁労をするので、おそらく釣りのためだろう。

「山小屋近くの森には魔物はいない。だが森の奥に踏み入れば、魔物も出てくるようになる。……このあたりはまだ、魔物はいないから平和だな」

3人で、のんびり散歩気分さんぽきぶんである。
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