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第1章13話:水魔法

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すると。

(お……!)

私の手のひらの上に、シュボッ……という音とともに丸い火のたまが出現した。

それを見ていたクレアベルが感心の声をあげる。

「おお! 一発で火魔法ひまほうを習得するとは。さすがセレナだな」

「お姉ちゃん、すごい!」

アイリスも尊敬のまなざしで私を見つめてきた。

(やっぱり、チョコレート魔法で慣れ親しんだおかげで、魔法の習得が速くなっているのかもしれないね)

私はそう理解した。

「よーし、私も……!」

と、アイリスが意気込いきごんだ。

しかし。

アイリスはなかなか火魔法を成功させられなかった。

クレアベルが、アイリスに付きっきりで教え始める。

私は暇になった。

(こんな簡単に火魔法が習得できるなら、水魔法みずまほうとか、風魔法かぜまほうとかも、すぐに習得できるんじゃないかな?)

ふと、そんなことを思った。

どうせ暇だし、やってみようかな。

とりあえず水魔法を試してみよう。

さっきと同じ要領でいいんだとすると、難しくはない。

私は火球かきゅうがあらわれるのをイメージしたときと同様のイメージで……

手のひらの上に水球すいきゅうが現れるイメージをした。

すると。

(おお……!)

水球の生成に成功する。

魔法って面白い!

私は興奮で、心がワクワクした。

もっといろいろ試してみたい。
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